本日はFASCINATE(大阪 北堀江)で取り扱っている {{widget type="Magento\\Catalog\\Block\\Category\\Widget\\Link" anchor_text="BORIS BIDJAN SABERI - ボリスビジャンサベリ " title="BORIS BIDJAN SABERI - ボリスビジャンサベリ " template="category/widget/link/link_inline.phtml" id_path="category/449"}} について。
前回は 以前のブログ で彼の生い立ちと創作の原点について少しご紹介しました。
今回は彼の作品について、カルチャーとのつながりを交えながらご紹介したいと思います。
アイテムから見えてくるサブカルチャーとの密接なつながり。
Boris Bidjan Saberi にとって、ファッション、アート、音楽は互いに非常に近い存在で、それらに影響を受けたことは作品に反映されています。
彼が影響を受けたのはパンクそしてヒップホップとそのカルチャー。これは彼の複雑な生い立ちに関係しているのかもしれません。
彼が生まれたドイツは当時、外国人に対して保守的な考えを持っていたそうで、彼自身も苦しい思いをたくさん経験してきており、当時は「自分の居場所や自分自身を表現する場所も見つからないこの場所を離れなきゃいけない」と自分に言い聞かせた瞬間があったそうです。
パンクやヒップホップの歴史を紐解いてくと、そこには常に反逆、反体制の精神があります。
そんな幼少期の経験が、ボリスをパンク、そしてヒップホップカルチャーという彼の不可欠な情熱に引き付けたのかもしれません。
パンツに色濃く反映されている嗜好と経験。
そしてもう一つ、彼が夢中になったというスケートやクライミングなどのエクストリームスポーツ。
これは前回のブログでもお伝えしたように作品に反映されたものが多数あります。
それでは実際に彼自身の経験や嗜好がどのような形で作品に反映されているのかを見ていきましょう。
"P13"
まずは代表的なディテールであるパンツ、"P13"を取り上げてご紹介します。
細身で綺麗なラインを描くシルエットに、ポケット周りの独特のカッティング、パラシュートボタンを採用したフロントのディテール、印象的なバックシルエットなど、オリジナリティの詰まった一本。
代表的なディテールとしては、内側の裾あたりに付いているゴムループは足を通して、裾をたくし上げての着用をお楽しみいただけます。
これは自転車に乗るときにパンツを巻き込まないようにするためのアイディアから採用されたもの。
スタイリングの際にはシューズを主張したい時やシワを誇張したい際に使えます。
手縫いのパンツのフロントの各ボタンが細い靴ひもで複雑に結びついていることがわかります。
これは、彼がスケートをしていたときに靴ひもを使ってパンツを支えていたことによるもの。

ポケット周りは独特のカッティングは、彼が最初に手掛けた作品と言える、使い古したリーバイス"505"をリメイクして作ったオリジナルのパンツのデザインの形に由来しています。
自分で試行錯誤しながら作り上げ、磨き込んでいったパターンメイキングのテクニックの名残が、現在もデザインとして刻まれています。
バックシルエットに関してはヒップホップの着こなしから影響を受けたものと思われる面影が。
ドロップクロッチのようにお尻を少し落としたように見えるシルエットは腰履きのように見えます。
影響を受けたかつての着こなしを想起させるこのシルエットは、母親からお尻が見えると言われてTシャツを細長くリメイクしたエピソードに通じていくのかな、と想像させます。

過去には”RF”(レギュラーフィット)、TF(タイトフィット)、XTF(エクストラタイトフィット)の3種類のシルエットが製作されていましたが、FASCINATEではTF(タイトフィット)をメインにセレクトしています。
素材に関してはシーズンによって若干の変更はあるものの、基本的に伸縮性の強いストレッチ素材が使用されていますので、締め付け感を感じずに着用できる、クセになるはき心地です。
ここから紹介する2つはよりカルチャー色の強い作品。
彼が憧れ、好んでいたヒップホップやスケートカルチャーのスタイルをより視覚的に表現しています。
"P4"
P13よりも股上を深くしたドロップクロッチのパンツ。
こちらもボリスでは定番展開されているヒップだけがややドロップクロッチのように落ちたパンツのシリーズのタイトフィットバージョン。


シルエットもそうなんですがこちらはディテールも控えめでシンプルなものに仕立てています。
例えば後ろのポケットはフラットに、サイドポケット周りのカッティングもP13のような独特のものではなく、通常のパンツに近い形になっています。


"P23"
P4と同じく、股上を深くしたドロップクロッチのパンツ。
こちらはレギュラーフィットバージョン。
基本的なディテールはP4と同じで、控えめに。
例えば後ろのポケットはフラットに、サイドポケット周りのカッティングもP13のような独特のものではなく、通常のパンツに近い形になっています。
彼の作り出すスタイルは彼の歩んで来た人生、ヒップホップの歴史、パンクの存在の影響に彼自身の視覚的印象を反映した、いわばパンクとヒップホップのカルチャーを掛け合わせたようなスタイル。
ボリス ビジャン サベリは彼自身の嗜好するものを大切にして、自分自身を作品に投影する稀有なデザイナーと言えます。
次回はそんな彼独特の作品作りについて、もう少し掘り下げて書いて見たいと思います。
次回も読んでいただけると幸いです。
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