本日は、いつものスタイリングブログとは違って、今期私自身が実際に個人オーダーして実際に今期こうやって着よう!と決めていたスタイリングと、それぞれのアイテムの魅力について書かせていただきます。
内容としては去年の秋冬シーズンから新たに展開を開始した{{widget type="Magento\\Catalog\\Block\\Category\\Widget\\Link" anchor_text="JAN-JAN VAN ESSCHE - ヤンヤンヴァンエシュ" title="JAN-JAN VAN ESSCHE - ヤンヤンヴァンエシュ" template="category/widget/link/link_inline.phtml" id_path="category/513"}}とそのセカンドライン{{widget type="Magento\\Catalog\\Block\\Category\\Widget\\Link" anchor_text="O project - オープロジェクト" title="O project - オープロジェクト" template="category/widget/link/link_inline.phtml" id_path="category/482"}}のアイテムについてです。
生産地は異なりますが、どちらも同じデザイナーJAN-JAN VAN ESSCHEがデザインされているブランドですので、互換性は抜群です。
それぞれに無い要素を補い合えますので、是非合わせてチェックしていただきたいのですが、どちらもまだ取り扱いが始まって歴の浅いブランドですので、まずJAN-JAN VAN ESSCHEとはどんなブランドなのか、という所からご説明させていただきます。
“緩さ、適当さがまた様になる。”アンニュイな表情が魅力のウェア達
“JAN-JAN VAN ESSCHE”というブランド自体、まだ馴染みがないという方もいらっしゃるかと思いますが、実は意外と国内の取り扱いもそこそこあったりします。
私が洋服、ファッションに興味を持ち始めた当初、スターデザイナーと呼ばれるデザイナー自身にカリスマ性を感じるような、方達が多く存在し、いつかこんな人に直接会うことができたらと胸を踊らされました。
最近はファッションその物の勢いが衰えているのか、デザイナー自身がキャラ立ったブランドが減ったと感じていた中で、突然目に入ったのが“JAN-JAN VAN ESSCHE”というデザイナーでした。
彼が作り上げた物が持つ魅力も1つなのですが、知り合い伝いに噂話のように聞く彼の生き方や価値観、世界観に気がつけば引き寄せられた気がします。
ベルギー、アントワープを拠点に彼が作りあげるウェアは、彼自身が今までに見てきた古今東西の民族衣装を自己解釈し、現代の洋服として昇華させています。
洋服が基本となるヨーロッパの文化の中で、様々な文化に触れることで西洋文化からなる洋服の概念とは少し違った観点から洋服を提案する、彼のウェアならではのバランスやスタイルは非常に独自性が高いです。
しかし、民族的要素が強く、独自性の高いウェアはその分奇抜で、実際の所アクが強いと感じられる方も多いと思います。
元々個性的なスタイルが好きな私ですが、日頃からオンオフ問わず好きな洋服を着られるからこそ、毎日主張の強すぎる洋服を身にまとうのは実際しんどくなる日もあります。
個性は維持しつつもラクでちょうど良いラフさがあるスタイルは1つは作っておきたい、という考えのもと今期はこの2点を個人オーダーしました。
彼の作品をオーダーしたのは20-21AWコレクションから、当時パリのショールームで彼自身が絶対に着こなすの難しいやん!と一目で思ってしまうような中綿ベストを”今日たまたまコレが目についたから着てきたよ”ってくらいサラリと着こなす姿を見て、
難しい服を、ただライフスタイルの一部としてサラリと着こなせるような男になりたいと思ったのがある意味今回のようなコーディネートを思いついたキッカケだったのかもしれません。
モデル 174cm/ 52kg. 着用サイズ:フーディ/サイズ M,パンツ/サイズ S,シューズ/サイズ 41.
”必ずしも最先端の物が良いとは限らない”良い物の意味を感じさせられるプロダクト
まずはトップス。
トップスはJAN-JAN VAN ESSCHEのセカンドラインにして日本で生産されているOprojectより吊り編みのフーディを個人オーダーしました。
O projectは、サンプル作成まではJAN-JANが手がけていますが、その後の生産は日本で行なっているため、メインラインに比べると比較的安価でメインラインとの住み分けのため、デザインや素材などもデイリーユースしやすい物が多く展開されています。
しかし何故スウェットフーディなのか、というと最近アクの強いウェアばかりに手を出してしまいがちだったため、”ちょっとそこまで”の外出に使えるようなラフなアイテムが欲しかったのです。
ちょっと言い方が悪いかもしれませんが、スウェットフーディはよく寝間着にしてしまう人が多いくらい”適当な服”の代表的アイテムとも言えるアイテムではないでしょうか。
タフなので毎日気を使わず洗濯できて、スタイルとしてだけではなく、扱いとしても適当に使えてしまう。
客観的に見てもスウェットフーディを着ている人を見て、あの人気合が入っているなー、なんていう印象を受けることってほとんどないですよね・・・?
本題に戻りますが、こちらのフーディには、昔ながらの吊り編み機で編まれたスウェットが使用されています。
正直吊り編みと聞いてもピンと来ないという方も多いと思います。
吊り編みとは、その名の通り吊り下げるような形で編んだ生地を重力を利用して垂らし、糸の自重だけで編まれたスウェット生地です。
なんと1時間に1mしか編めない非常に生産効率の悪い生地です。
今は高速機も存在し、高速機であれば何十倍ものスピードで生地が出来上がるのですが、このスウェットには旧型の吊り編み機が使用されています。
なぜ高速機を使わずわざわざ生産効率の悪い旧型機を使うのか、すごく気になりますよね?
それは編み上げた生地の処理や編み込みの際の針の動きなどによる生地へのストレスに差があるそうです。
高速機は、編み上げた生地をロール状に巻き取るような形で処理するため、その時点で生地にテンションがかかり負荷がかかるそうですが、旧型の吊り編み機は、編み上げた生地をそのまま地面に溜まらせるようにするため、編み上げられた生地に一切ストレスがかからないそうです。
それ故に空気を含むようなモッチリとしたソフトな生地に仕上がるので、しっかり厚みがあり、安心感のある着用感ながらも、軽くふんわりとした生地に仕上がります。
また高速機に比べ編み上げ時にストレスが無い分、洗濯や外部からの負荷にも強い耐久性も魅力的です。
今回スタイルに取り入れたプルオーバーフーディは、そんな吊り編みのスウェット生地を贅沢に使用し、他のO projectのプロダクトと同様に身幅をかなり広くとったワイドフィット設計。
裾のドローコードを絞ることで、広くとった生地にギャザーを寄せてドレープを作り出すと共に、シルエットをお好みで調整することができます。
ドローコードを絞ることで生み出される美しいドレープは、驚くほどのしなやかを誇るこの生地の良さを活かしたデザインだと思います。
両サイドにはあえてスリットのようにドローコードを抜き出せるポイントがあるので、後ろのみにギャザーを寄せるなど、コンセプトの通り自由なアレンジが楽しめる余地を残してくれているのも楽しいポイントですね。
カラーはSUMIと名付けられたチャコール系のカラー、ヴィンテージスウェットを思わせる色褪せたような落ち着きのあるカラーがまた魅力的です。
誰が来ても嫌味っぽくならないアンニュイな表情は、スタイルの引き算アイテムとして最適なアイテムです。
あくまでも洋服の枠組みの中で表現された日本の伝統衣装”袴”
パンツは、メインラインJAN-JAN VAN ESSCHEより、ここ最近春夏シーズンは定番的に展開されているTROUSERS #62を選びました。
基本的に春夏シーズンに展開されるこちらのパンツは、ベーシックな5ポケットパンツをベースに4本の大きなタックを裾先まで取る事で、日本の伝統衣装である”袴”を洋服に落とし込んだアイテムで、JAN-JANを着るのであれば個人的にどうしても手に入れておきたかったパンツです。
少し前まで私自身Yohji Yamamotoのウェアを好んで着用しており、同ブランドでも袴パンツという定番人気パンツが展開されておりましたが、実際の所袴をほとんどそのままサンプリングして再現し、ウエスト部分だけを洋服の仕様へと変更したド直球とも言えるデザインでした。
その為分量が大きく、他ブランドとのミックスが難しいほどのバランスであったり、コスプレチックなほどアクの強いパンツでしたが、JAN-JANの解釈では、あくまでも洋服であるということをベースに袴を表現した和と洋の二面性を持つような非常にバランスの取れたデザインへと昇華されています。
もちろん十分アヴァンギャルドなデザインではある物の、どこか大人っぽさのようなものも感じるパンツに仕上がっているのがこのパンツの魅力的な部分ではないかと思います。
フロントのタックにはウエスト根元から裾先までコバステッチがかけられており、流動的に生地が動くパンツながらタック幅が変わらないよう工夫されています。
動きやすさの面で言うと、ウエストを中心にややハの字に広がるようなシルエットで形成され、タック分の生地分量をしっかり取っている為、当然のごとくストレスが一切なく開放的な着用感です。
生地はコットンとラミーの細番手糸で織り上げられた平織生地を使用。
ナチュラルなイメージが強い麻と綿ですが、細番手で繊細な生地に織り上げることによりとても繊細で美しい表情の生地となっています。
INKと名付けられた深い紫のようなカラーと、ラミーが持つマットな光沢が合わさり非常に色気のある表情もこのパンツの魅力です。
実際には今回のスタイルでは、サンダルやスリッポンを合わせて本当に”ラフ” “適当“くらいな雰囲気で着たいのですが、まだサンダルが入荷しておりませんでしたので、今回のブログではEMATYTEのスニーカーを合わせていますが、コレはコレで異文化が混じり合ったストリートスタイルのようでなんだか良いですね!
変形デザインのウェアは人を選ばないと言えば嘘になりますが、もしこの記事を機に興味を持っていただけた方は、まずはフーディからなど、取り入れやすいアイテムから挑戦していただければ嬉しいです。
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